2014年10月7日火曜日

「道頓堀プール」わずか80メートルに縮む…運営企業見つからず



大阪・ミナミの道頓堀川開削400周年にあたる平成27年6月の開業を目指していた「道頓堀プール」(全長800メートル)が、全面開業を断念したことが7日、関係者への取材で分かった。地元商店主らが出資した準備会社が発足していたが、運営会社への移行が難航。来年8月の1カ月間、当初の10分の1規模の約80メートルで開業する。

 プールは大阪府市特別顧問で内閣官房参与の堺屋太一氏が発案。道頓堀周辺にある商店主らが資本金1400万円を出資し、昨年4月に「道頓堀プールサイドアベニュー設立準備株式会社」を設立していた。

 建設費には約30億円を見込み、費用が集まった段階で運営会社への移行を目指したが、運営を担う企業が見つからず、準備会社を中心に規模縮小して開業することを決めた。

 プールは特殊なテント生地の箱型プールを川へ浮かべる「布函(ふかん)式」。当初は「大阪十大名物」の一つとして日本橋から深里(ふかり)橋までの約800メートルで計画していたが、戎橋から太左衛門橋までの約80メートルに縮小した。

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